忍者ブログ
.*フェニルメチルアミノプロパン*.~覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?~薬物乱用から断薬までの道
Admin | Write | Comment
P R
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

よし君の月収は50万円だった。

そこから家賃(駐車場込み)で10万3千円と光熱費を払っていた。

お給料は決まってる引きだしに保管してあり、私のお小遣いもよし君のお小遣いも決まっていなかった。

仕事に行くよし君には1日2千円をお昼代に渡しており、私は1日3千円で夕食の買い物と2人の煙草を買った。

よし君は週刊マガジンを1日2千円の残った分を貯めて購入していた。

私はよし君名義で銀行口座を開設し、夕食の3千円で余った小銭を貯めるようになった。

その他のお給料は草(大麻)とシンナー代に消えていった。



よし君が「のりって物欲ねーよなーなんか欲しい物ないの?」と聞いてきた。

私は、しばらく考えてから「んー…指輪が欲しいな」と答えた。

よし君が「欲しい物あるんじゃん!今から指輪買いに行こうぜ!」と指輪を買いに行くことになった。

○I○Iで指輪を見てみるとk18のもあればpt900の指輪もある。

よし君は「せっかく買うならやっぱプラチナだろ」と言い、店員さんにプラチナの指輪を何点か揃えて並べてもらった。

「のりはどれが欲しい?」と聞くよし君。

私は、並べられた時に欲しい指輪が目についていた。

でも値段をみて、他の指輪にしなきゃ駄目かもと思った。

私の欲しかった指輪は5万円だったのだ。

でも、他の指輪を店員さんに出してもらっても惹かれない。

仕方ないので正直に「これがいい」と言った。

「マジか…5万円か…まっ分割払いにすれば大丈夫だろ」とよし君は言って、Pinky&Dianneのpt900、ブルーダイヤモンドのついた指輪を買ってくれた。

サイズ直しで一週間くらいかかると言われて、一週間後私はルンルンで○I○Iに指輪を取りに行った。

サイズ直しで9号だった指輪だったが、洗い物をする時指輪が外れてしまうので8.5号にサイズを直してもらった。

幸せの絶頂期だった。



ある日、よし君ん家の近くのホームセンターに行くと携帯電話とまだ発売したばかりのPHSが売ってあった。

よし君は「携帯電話欲しいな」と買ってもいい?と私に聞いてきた。

携帯電話は3万円くらい。

当時、携帯電話通話料が1分100円だった。

私が「えっ?携帯電話なんて必要じゃないじゃん」と携帯電話を買うのを渋ると、よし君はどーしても欲しいとだだをこね始めた。

結局、携帯電話を買うことになった。

よし君は携帯電話とPHSどっちにしようか悩んだけど、当時PHSは5~6万したので「PHSは無理だよ」と私は言った。

店員さんに「PHSはまだ発売したばかりなので電波が繋がらない」と言われ、よし君はPHSではなく携帯電話を買うことにした。

当時、アナログ携帯からデジタル携帯に移行していた真っ最中で店頭には、アナログ携帯とデジタル携帯が並んでいた。

よし君はデジタル携帯を買おうとしたけれど、デジタル携帯は取り寄せになると説明された。

よし君は今すぐ携帯電話が欲しいらしく、だったらアナログ携帯でいいと買おうとしたけれど、私が待ったを掛けた。

私が「本当にアナログ携帯でいいの?後でやっぱりデジタル携帯が欲しいって言わない?」とよし君に確認すると「言わない!だから契約してもいい?」と言ったので携帯電話を契約することを許した。



携帯を契約して一週間経った頃「やっぱデジタル携帯が欲しい」とよし君が言った。

「は!?だから契約する時にデジタル携帯電話じゃなくていいか確認したじゃん」と言う私に「どうしてもデジタル携帯電話が欲しい」とよし君は言ってきた。

よし君は「これ(アナログ携帯)はのりが使えばいいじゃん」私はよし君ん家の家電で十分だったけど、最終的には私がアナログ携帯を持ち、よし君はデジタル携帯電話を契約することになった。



お給料のほとんどが草、シンナー代に消えてしまうので、時たま母が昭島まで出てきて大量に食料(野菜、冷凍食品など)を買い込みに一緒にイトーヨーカドーに行った。

10㌔のお米を買った時はよし君に車で迎えに来てもらったこともあった。



梅雨に入り雨の日が多くなると、よし君の仕事は休みになることが多くなり月収が減った。



そんな時「アタシ、アルバイトしようかな」と求人情報雑誌で見つけたよし君ん家の近くのローソンに面接に行った。

しかし現住所(よし君ん家)と実家の住所が違い、面接でそのことを突っ込まれた私は「病気がちのおじいちゃんの家に住んでるんです」とわけのわからない返事をした。

面接した翌日、採用の電話がよし君ん家に掛かってきた。

喜んでいたら、また電話が鳴った。

私の実家に確認の電話をしたら、私がおじいちゃんの家にいるわけじゃないことがバレて不採用になってしまった。

その後、母から電話があり「バイトするなら前もって話を合わせなきゃ…急にローソンから電話掛かってきてすごく困った」と言われた。

でも、アルバイトする気がなくなった私は求人情報雑誌を買うことはなかった。


にほんブログ村 小説ブログ ドキュメンタリー小説へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ


この記事が面白かったら拍手してね★

拍手[10回]

PR
Comment
Name
Title
Mail(非公開)
URL
Color
Emoji Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Comment
Pass   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
<< BACK  | HOME |   NEXT >>
Copyright ©  -- .*☆足跡☆*. ー薬物乱用から断薬までの道ー(完全版) --  All Rights Reserved

Designed by CriCri / Material by White Board / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]