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.*フェニルメチルアミノプロパン*.~覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?~薬物乱用から断薬までの道
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アクセサリー屋さんで働き始めて一年が経とうとしていた。

店長になって半年、バイトを雇い週5日働いてた。

手取りは12万円~15万円くらい…順調だった。

が、休みの日には知君とネタ(覚せい剤)を喰い(打ち)、会う時間が出来ればよっ君とS(覚せい剤)を炙ってた私はとうとう店をバックレた。

私がいかないとデパートはオープンするけどアクセサリー屋さんの一角が網がかかってて開店してない。

デパートの事務所の人が変わりに店を開けたらしい。

いつかこうなる…そう思っていたけれどさすがに青かった。

バックレた時、知君にネタを打ってもらいキメセク(キメてS○X)をしていた。

ネタが効いててキメセクに夢中になってた時は「仕事なんかいいや…行くのかったるい」と思っていたけれど、ネタが切れてきて現実に引き戻された時は「どうしよう…大変なことしちゃった」と取り返しのつかない事になったことを突きつけられた。

どうしようと悩んでも仕方なかった。

デパートの事務所に電話すると「どういうつもりなんだ!」と怒鳴られた。

そして、本社に電話すると案の定「辞めてもらうしかない」と言われクビになった。

え?クビ???

どこかで「まだ、大丈夫かもしれない…」と思っていた私はクビにされたことを理解するのに時間が掛かった。

本社に掛けた電話を切った後に「うそ?お給料!お給料はどうなるの?」と働いた分のお給料がどうなるのか心配になった。

ネタが喰いたい…仕事をクビになったことを忘れたい…ネタを買うお金…

私は自分がバックレたことを棚に上げ、お給料を貰いたいと本社に電話した。

すると、働いた分はちゃんとお給料を振り込んでくれると経理のおばさんが言った。

ただ、給料日きっちりには振り込めないかもしれないとも言っていた。

よかった…お給料貰える…ネタが買える…ネタを喰ってキマってハマって無我夢中になれれば時間も嫌なことも忘れられる…

私は給料日を心待ちにしていた。



そして、給料日がきて10日くらい振り込まれるのを待った。

振り込まれた全額をネタ代にしようと思っていたのに一向に振り込まれない。

しびれを切らした私は本社に電話を掛けた。

経理のおばさんが電話に出た。

私「あの~給料日から10日経ってるのにお給料振り込まれないんですけど…いつ頃振り込まれますか?」

経理のおばさん「罰金があるから、計算するので時間がかかりますねぇ」

私「え?罰金ってなんですか?」

経理のおばさん「お店を無人にした罰金ですねぇ…デパートの事務所に払わないといけないんですよねぇ…」

私「は?罰金があるなんて聞いてないんですけど…罰金っていくらくらいなんですか?」

経理のおばさん「5万円ですねぇ…」

ネタ代が…納得出来ないと思った私は「面接の時にも、働き始めた後も社員の人から店を無人にしたら罰金があるなんて話聞いてません!」と食い下がった。

経理のおばさん「そうねぇ…じゃあ、社長に聞いときますから…」と言って電話を切られた。

そして3日が過ぎた。

お給料は振り込まれないし、本社から連絡もない。

知君と2人で私ん家にいた私は再び本社に電話を掛けた。

経理のおばさん「あら、またあなた?」

私「お給料いつ振り込まれるんですか?」

経理のおばさん「いつかはわからないのよぉ…」

私「罰金のこと社長に聞いてくれたんじゃないんですか?」

経理のおばさん「社長、今海外に行ってて連絡つかないのよぉ…」

その言葉を聞いてお給料払う気がないんだと気がついた。

私「給料日もう二週間も過ぎてるんですよ!?」

経理のおばさん「そぉねぇ…ぅふふっ」

私は経理のおばさんの笑い声でお給料を振り込む気がないのを確信したのと、自分が馬鹿にされてることに気がついた。

私はキレた。

私「なにがおかしいんだよ!」

経理のおばさん「あら。笑ってないわよ…ぅふふっ」

私「笑ってんじゃねーよ!」

経理のおばさん「社長、いつ帰ってくるかわからないけど、お給料はその後になるわねぇ」

私「あんたが給料日少し遅れるけどちゃんと払うっていったんだよ」

経理のおばさん「あら、そうだったかしら?」

私「社長電話に出せよ!」

経理のおばさん「社長とは連絡つかないから」

私「あんたじゃ話にならないから社長だせって言ってんだよ!」

経理のおばさん「そんな剣幕で言われてもねぇ」

私「わっかんねーやつだなぁ!」

経理のおばさんに怒りをぶつけて電話してると、知君が「どうした?」とやってきた。

知君に「お給料振り込む気ないみたい」と説明して、私は経理のおばさんと話を続けた。

段々ヒステリックになっていく私。

ヒステリーになればなるほど、経理のおばさんが私を馬鹿にしたような返答が返ってくる。

私は発狂した。

知君がそんな私を見て知君が「俺がかわる」と電話をかわってくれた。

知君「今、本人が興奮してて話せる状態じゃないので…えぇ…じゃあ給料は貰えるんですね?…えぇ…えぇ…」

そして知君は電話を切った。

知君が「明日には振り込むって言ってたから、明日まで待とうな」と言った。



そして、次の日夕方5時頃振り込まれたかを確認するため銀行に行った。

でも、お給料は振り込まれていなかった。

すると、知君が「出るとこ出るか…」と言い労働基準監督署に私を連れて行った。

相談窓口で話を聞いてもらうと、罰金は会社と話し合わなきゃいけないらしいが、お給料は貰えるとのこと。

労働基準監督署の人は「こちらからも会社の方に連絡してみますから」と言った。

労働基準監督署の帰り道の車内で知君が携帯から会社に電話した。

知君「ぁ!もしもし?そちらが給料払う気がないみたいなんで、今労働基準監督署に行ってきましたから…えぇ…いや、今行った帰り道なんで…そちらの方に連絡いくと思いますから…」

すると、翌日お給料が振り込まれていた。

そして、知君にネタを引きに(手に入れに)行ってもらった。


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