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.*フェニルメチルアミノプロパン*.~覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?~薬物乱用から断薬までの道
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ネタ(覚せい剤)を喰って(打って)るせいもあったのかもしれない。

知君が家に帰ってこないことと、帰ってこない時に連絡がとれないことで、私はどんどんヒステリックになっていった。

そして知君とケンカすることが増えていった。



私「どうしていつも帰ってこないの!?アタシが待ってるのわかってるでしょ!?」

知君「男の付き合いってのがあるんだよ!仕方ないだろ!?」

私「付き合いがあっても、どうしていつも携帯の電源切るの!?電源切るのも付き合いだっていうの!?」

知君「それは、ちゃんと謝っただろ!?終わったことをむしかえすのかよ!?」

私「だって、いつも謝ったって全然帰ってこないじゃん!?普通謝ったら、そうならないようにするのが当たり前じゃん!」

知君「あぁ、そうやって過去の話するなら、のりだって他の男とネタ喰ってただろ!?」

私「そうだよ!?知君がネタ持って出掛けて帰ってこないからじゃん!?知君だって終わったことむしかえしてるじゃん!?だいたい、私はしゅん君に漬けてもらうのやめたじゃん!?知君は謝るだけで直そうとはしてくれてないじゃん!?」

知君「だから、付き合いだっていうのがわかんないのかよ!?」

私「アタシが友達と遊ぶっていうと、知君嫌な顔するから、知君が一番だから遊びに行かないんじゃん!?」

知君「別に遊びに行っちゃ駄目とは言ってないだろ!?」

私「でも、あからさまに態度が怒ってるじゃん!?それにアタシの知らないところで清佳にネタ持って行かれてたら、なにも知らないアタシ馬鹿みたいじゃん!?」



いつもこの繰り返し…そして私が「もう別れる!」と言い放つと、知君は「本当に別れたいんだな?」と言う。

私は泣きながら「別れたくないけど…知君帰ってこないじゃん!?」とケンカがリピートする。



私「男の付き合いっていうけど、ネタが絡んでないときは家にいるじゃん!?」

知君「ネタ引くのに付き合いってのがあるんだよ!」

私「アタシが知君の立場だったら、帰りを待ってることを考えて3日も4日も帰らないなんてことしないよ!?」

知君「のりにはわからないんだよ!」

私「アタシがわからないって言うなら3日も4日も帰らない付き合いがどんななのか説明してよ!アタシは男の付き合いしちゃ嫌だって言ってるんじゃない!ネタ食った時だけ3日も4日も帰ってこないのがおかしいって言ってるの!」

知君「それは謝っただろ?のりが許せないなら俺にはどうにもできないって言ってるだろ」

私「今までずっと許してきたじゃん!アタシは過去の話を掘り下げてるんじゃないよ。今まで許してきたのは、謝る知君がこの先ちゃんと帰ってきてくれると思うから許してきたんじゃん!?」

知君「本当に許してるんだったら過去の話するなよ!!」

私「だからアタシが許してきたのは、知君が謝ったことをもうしないと信じたからじゃん!?知君謝ったって全然帰ってこないじゃん!?男の付き合いがあって1日くらい帰ってこないのは我慢出来る。でも3日も4日も帰らなくて、男の付き合いって言われてもわかったとは言えないよ!!知君は謝るけど、これからはちゃんと帰るって言ってくれないじゃん!!」

知君「守れるかわからない約束は出来ない。わかってくれよ」

私「知君がわからないよ!もうこんなんじゃ別れるしかないよ!?」

知君「本当に別れるんだな?俺から別れたいって言ったわけじゃないぞ」

私「別れたくない…けど…」の繰り返し。



ある朝方、出掛けた帰りに知君とケンカになった。

車を不機嫌に降り、家まで歩く最中もケンカして、家の玄関前まで来た。

知君にどんなに話したって伝わらない苛立ちでヒステリックになってると知君が「別に文句言ってるのは構わないけど、手を出してきたら俺加減出来ないからな」と言った。

ようは、私が暴力に訴えれば知君に本気で殴られるということだった。

私はその言葉にカチンとした。

それって脅しじゃん。

私と知君が同じ土俵にないんだと思った。

悔しい…

そう思った私は知君に蹴りを入れた。

次の瞬間顔面をグーで殴られた。

目の前をピヨピヨと星が舞った。

次の瞬間、私は子供が地べたに転んだかのように「ぅわーーーーん!!」と大泣きをした。

その声を聞いた父と母が玄関まで飛んできた。

母「どうしたの!?」

私「知君に蹴り入れたら殴られた」

私は取り乱した。

「ぅわーーーーん!!知君の馬鹿ぁあああっ!ぅえーーーん!」気が狂ったかのように泣きじゃくり、母は知君に「知君、悪いんだけどのりが落ち着くまで外で時間潰してくれる?」と言って私を家に入れた。

知君は車で友達のとこに行ったのかどこで時間を潰したのかわからないけど、家に入り落ち着いた私が電話を掛けるまで帰ってこなかった。



そのうち、ヒステリックな私を知君が叱るようになっていった。

ネタを喰っては田畑の道に車を止めて5時間6時間延々と知君の話が止まらない。

いささか嫌気がさした私は「もうわかったよ。ごめんなさい」と謝るんだけど、知君の話は止まらない。

私が「アタシは知君とケンカしたかったわけじゃないから」と言っても取り合ってもくれなかった。

ネタを喰ってるから時間関係なく話続ける知君。

「うん。…わかった。ごめんなさい」とうつむき爪をむしりながら謝る私。

頭の中が朦朧として、自分の気持ちもよくわからない。

私は責められてヨレヨレだった。



知君とケンカをして、駆け引きで言う「もう、別れる」という言葉は軽々しく言ってはいけないことを学んだ。


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