●喫煙…
小学五年の時、幼なじみの加代子と2人で下校していたら道端に未開封の煙草を見つけた。
拾った私達は「吸ってみる?」「捨てとく?」とどうするか話し合って、最終的には煙草を吸ってみることにした。
煙草をふかした。
なんか、大人っぽくていい気分だった。
私達が煙草をふかしていると同学年の男子達も煙草を吸うようになった。
周りで爆発的に煙草が広がった。
放課後、学校のグラウンドでは煙草をふかした小学生が目立ち始めた。
学校の近所の大人から学校に通報が入り問題になった。
朝礼の時、担任の先生が煙草とティッシュを取り出して煙草を吸ってティッシュに吹くとティッシュが茶色に変色した。
「煙草を吸うと肺が汚れるのがわかるだろう?煙草を吸ってたのが誰かをつきとめたりはしないから、もう煙草を吸うのはやめなさい」と言った。
みんなが煙草をふかすのをやめた。
みんながやめたから私もやめた。
中学一年の夏休み、両親と門限の時間のことで揉めた時に、もういい!グレてやる!と煙草の自販機に走り、セブンスターを買ってきて自宅のトイレで火をつけた。
小学生の時は煙草の煙をふかしてただけだったけど、その時は肺まで煙を吸った。
クラクラした。
次の日から常に煙草を持つようになった。
当時、今くらい未成年の喫煙にうるさくはなかった。
中学校の制服着てファーストフード店で煙草を吸ってても大丈夫なことが多かった。
一度、学校サボって制服のままマックで仲間と煙草を吸っていたらお店の人に注意されたことがあった。
仕方ないとマックを出ることになった。
でも注意されたのが気に入らなかった私は、マックの女子トイレに行き洗面台の下に置いてあったトイレ用洗剤を入ってるだけトイレ内の壁一面にぶちまけてマックを出たことがある。
その時は笑いながら「のり子やり過ぎぃ」と仲間に言われた。
学校にも煙草を持って行った。
登下校の時と休み時間に一服。
中学三年に上がるまでは、煙草持ってるのが先生に見つかると没収されてた。
見つかる時は何故か開封して二~三本吸ったくらいの時に没収されることが多かった気がする。
買ったばっかなのにと、もったいないなって思ってた。
学校をサボりで早退して家に帰る最中、煙草吸って歩いていたら路地からパトカーが現れた。
吸ってた煙草を指で飛ばしたけど遅かった。
「今煙草吸ってただろ?お巡りさん達見てたんだぞ!持ってる煙草を出しなさい!」と言われ、バレてるなぁ封切ったばっかなのになぁと思いつつ鞄からセブンスターを差し出すと、お巡りさんが「これ捨てるぞ!ちゃんと見てるんだぞ!」と差し出したセブンスターをぐしゃぐしゃにした。
●飲酒…
幼い頃に大人の宴会でビールを飲んだ時、どうしてこんなに苦くて不味い物飲むんだろうと思った。
母が梅酒を飲んでた時、私も水割りで梅酒飲んだ。
梅酒は美味しいと思った。
本格的に酒を飲みだしたのは中学二年だったと思う。
家の床下収納庫には父が作ったカリン酒が沢山あった。
そのカリン酒をくすねては自室に仲間を集めて飲み会をするようになった。
笑ってはしゃぐ者、飲み過ぎでゲロ吐く者、突然泣き出す者がいれば、踊って外へ飛び出す者、アルコールを飲むんじゃなくて乱用するって感じだった。
そのうちカリン酒だけでは足りなくなり、ビール、サワー、酎ハイ、ウイスキーを飲むようになった。
●親チョン(親の財布からお金を抜き取ること)…
ヤンキーって思ってる以上にお金がかかる。
髪の毛を茶髪金髪にするための脱色剤代、化粧品代、煙草代、酒代、毎日溜まり場にするファーストフード代、ゲーセン代、カラオケ代など親がくれるお小遣いじゃ足りなくなってくる。
そこで親チョンだ。
私が親チョンを始めたのは小学生の時、加代子と2人で私の家のお金(父親の小遣い)を盗み始めた。
最初は2千円ずつ、それじゃ足りなくなって5千円ずつ、最終的には1万円ずつと親チョンする金額が増えていった。
そのお金は、文房具やマンガ本、サンリオグッズ、ケーキ屋さんでのティータイムに化けた。
親チョン始めて3ヶ月くらい経った時、悪いことしてる罪悪感が限界に達して、私は泣きながら父と母に暴露した。
3ヶ月で50万以上親チョンしてた。
加代子を連れて加代子の父親と母親が謝りに来た。
重たい雰囲気だった。
中学生になり、グレた私は親チョンを繰り返してた。
罪悪感?ちょっとは罪悪感あったかもしれないけど小学生の時とは感覚が違ってた。
●ピアス…
中学一年の時に安全ピンで、右耳二個、左耳に三個開けた。
中学三年の頃には右耳四個、左耳三個になっていた。
ピアスも煙草同様中学二年までは没収されてた。
●リンチ…
中学二年の時久しぶりに学校へ行くと、美代子とさやかが私に声をかけてきた。話の内容はムカつく一年がいるからボコるんだけど、のり子も一緒に来て欲しいということだった。
「私は清佳と遊ぶ約束があるから清佳がいいって言うなら別に行ってもいいよ」と答え清佳に話を持って行ったところ参加してもいいとのことで、私達は近くの公園に一年を呼び出した。
美代子が「お前マヂうぜーんだよ!」さやかが「なんだよその態度がムカつくんだよ!」…2人がうたうだ一年に文句言ってるのを私は黙って聞いていた。
美代子が「のり子もなんか言いなよ」と言ってきたので、私はその一年をムカついてなかったけど「さっきっから、ゴメンナサイって言ってるけどわかってないみたいだね」と言い終わった瞬間に髪の毛を掴み平手打ちと蹴りをいれた。
そっから流れが変わり、美代子が一年の制服を掴み振り回し、さやかが蹴りを入れる。
私は様子を見ながら、公園のトイレにあったバケツに水を入れて美代子とさやかが居るにも関わらず一年目掛けてバケツの水をぶちまけた。
一年は泣き「嫌ぁあっ!」と叫びなから学校の方へ逃げてしまった。
逃げられてしまったので美代子とさやかとバイバイして清佳とデパートの広場でだべっていると、父が現れた。
仕事中?偶然現れた?と不思議に思った瞬間、父に襟元を掴まれ力任せに振り回されて私の着ていた洋服が破れた。
なにがなんだかわからない。
一年が学校逃げて先生にチクりを入れたのだ。
父に学校に連れて行かれると、美代子とさやかがいる。
「誰がやろうって言いだしたの?」と先生が聞いてきた。
美代子に誘われたなんて仲間売るようなことは出来ないので「みんなで話してるうちに、誰からってわけじゃなかったので」と答えると、「美代子もさやかものり子が言い出しっぺだって言ってるけど」と言われた。
はめられた?こうなっちゃったらどうにもならないと感じ「私が言い始めたのかもしれません」と言うしかなかった。
中学二年の終わり、1コ上の先輩の卒業式がある。
私は卒業式とか面倒くさいからサボろうと思っていたら、卒業式一週間くらいまえに美代子が先輩達に卒業式の後「のり子も連れてきな」と言われたらしく面倒くさいけど行かなきゃいけなくなった。
美代子達と指定された公園で待ってると2人の女の先輩がきた。
私の顔を見て「目つき悪いお前から!」と公園のトイレに女の先輩達と私の3人で入った。
なんだかんだ質問されただけで、最終的には女の頭にならないか?と言われたけど私は学校休んでばかりなのでその話は美代子にしてくださいって答えて終わった。
卒業リンチ?リンチじゃないじゃんと思ったが他の子は顔に痣が出来て根性焼き入れられたりしてたので一応卒業リンチだったんだろうな。
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