よっ君が突然バイト先に現れて再会した私達は知君に話せずに密会するようになっていった。
私はバイトに行くと言い家を出るとよっ君と待ち合わせた場所に行き、よっ君に車で迎えにきてもらった。
よっ君の車はスカイラインG-TRからC1500に変わっていた。
私は店からパクってきた茶色と白のテディベアのぬいぐるみをバックミラーにくっつけて「茶色がよっ君ね♪白がアタシ♪」とラブラブな感じだった。
よっ君は私といられるだけでルンルンでテディベアのぬいぐるみを照れながら喜んでいた。
もちろん、心のどこかで「知君ごめんね」と思っていたけれど再会したよっ君と私の密会を止めることは何もなかった。
もし、知君がそれまでちゃんと帰ってきてくれてれば、一緒にいてくれたなら歯止めがきいたのかもしれない。
でも、知君はネタ(覚せい剤)を喰う(打つ)と先輩なのか、友達なのか、後輩なのか、女なのかわからないけど帰ってこない。
だから、よっ君と密会することに躊躇しなかった。
ある密会の時、よっ君がよっ君の知り合いの人の家に行こうと言って2人でよっ君の知り合いの人の家に行った。
旦那さん、奥さん、小さな娘さんの和やかな家族だった。
よっ君はPlayStationのビートマニアをやり始めた。
よっ君「ほら。のりもやろうぜ」
私「アタシ、リズム音痴だから無理」
私は見てるだけで段々飽きてきた。
それを察したよっ君は「じゃあ、そろそろ帰るか」と言ってくれて帰ることにした。
帰り道…
私「ねぇよっ君、このままでいいのかなぁ?」
よっ君「なにが?」
私「私達がしてるのって密会じゃん」
よっ君「俺はのりに会えればそれでいいけど…そりゃあ、のりが俺んとこ戻ってくれるなら嬉しいけど…やっぱ会うのやめるか?」
私「アタシだってよっ君に会いたいよ。離れたくない」
よっ君「じゃあ、いいじゃんか。な?」
私「うん。」
そんなある日、車で迎えにきてくれたよっ君がタクシーの運転手さんがするような白い手袋をしている。
「どうしたの?手袋なんかしちゃって」と言うと、よっ君は「そんな気にすんなよ…ちょっとな」と言った。
そして、よっ君の知り合いの家に着くと「S(覚せい剤)やるだろ?あるから」と言ってSを取り出した。
え?よっ君も覚せい剤やってるの?
それまで密会していた時、私は知君とネタをやっていることをよっ君には隠してた。
ヨレてる時もあったけど、さとられないようにしていた。
よっ君がまた覚せい剤に手を染めるのが嫌だったから…。
でも、どこで知り合ったかわからないけど、知り合いとフライパン(覚せい剤を炙る計量スプーンみたいなアルミホイル)を作って炙り始めるよっ君。
でも、私には止められない…だってアタシもネタを喰ってたから…。
よっ君はにこやかに「はいっ!」とフライパンを私に渡してきた。
私は黙って炙った。
すごい複雑な気持ちだった。
しばらくすると、よっ君が手袋を外した。
見て驚いた。
手のひらが幾数にもむしられていたのだ。
そして、Sでキマったよっ君は毛抜きを取り出して手のひらの皮をむしり始めた。
私「ちょっと、何やってんの!?」
よっ君「キマると手のひらの皮が気になってよ。マジ痛ぇんだよ」
私「そりゃ、むしってたら痛くなるよ」
よっ君「わかってんだけどよぉ」
私「気になるのはわかるけど…手袋しなよ。手のひらボロボロじゃん」
手袋をさせたけど、手のひらがよっぽど気になるらしい。
私は、それでも手袋を取らせなかった。
よっ君とまたSをやってしまった。
ある晩、知君がネタを引いて(買って)きた。
知君に打ってもらった。
しばらくすると知君の携帯が鳴った。
先輩(みっしー)からだった。
みっしーの所へ出掛ける知君。
みっしーの所へ行けば3日くらいは帰ってこない。
知君が出掛けたあと、よっ君に連絡した。
私「今彼氏出掛けちゃっていないんだ。これから出てこれない?」
よっ君「あぁ。行っても大丈夫なら行くけど」
私「彼氏の方は大丈夫。3日くらい帰ってこないから」
そしてよっ君に迎えにきてもらった。
でも、行くところがない。
結局ラブホテルに入ることになった。
よっ君はSを持ってきてくれてた。
2人で炙りながらカラオケをした。
よっ君は米米CLUBの
愛してるを歌い、私は大黒摩季の
あなただけみつめてるを歌った。
2人で過去の話に花を咲かせ楽しかった。
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