父とうまくいかなくなって家にあまり寄りつかなかった知君が父が亡くなったことで新しい家に上がり込むようになってた。
挙げ句、私は仕事をクビになり休みの時に仕事行ってくると言ってよっ君と密会する事も出来なくなってしまった。
私は考えた。
よっ君と一緒にいたい…
知君のことも無かったことには出来ない…
知君のことも好きだけれど、ネタが一番になって帰ってこないのがつらかった。
自分の将来を考えた時、私はやっぱりよっ君といた方が幸せになれる気がした。
よっ君のこと知君に話そう…そう決心した。
よっ君に電話した。
「もしもし、よっ君?知君によっ君のこと話そうと思うんだけど」と私が言うとよっ君は「それって、俺を選んでくれるって事?」と嬉しそうに言った。
私「うん。今から話してみる」
よっ君「大丈夫か?1人で…」
私「うん。これは知君と私の話だから…」
よっ君「わかった。なんかあったら電話してこいよ」
私「うん。」
そして、私の部屋でテレビを見ていた知君に「ちょっと話があるんだけど…テレビ消してもいい?」と私が言うと「どうした?」と知君はテレビを消した。
私はうつむきながら「3ヶ月か4ヶ月くらい前に…よっ君から電話掛かってきた」と知君に言った。
知君「会ったのか?」
私「うん。」
知君「そっか…」
私「あのね。知君のことも好きだったから言い出せなかったんだけど…でも、付き合う時の約束でよっ君戻ってきたらよっ君の元に戻るって言ってたじゃん。」
知君「あぁ…」
私「だから…」
涙が溢れた。
知君は「のり、こっちおいで…」と言うと私を抱きしめいい子いい子をしてくれた。
そして「今までありがとな」と言った。
そして、知君は部屋を出ていった。
知君と別れてからは私のネタ(覚せい剤)元はジミーになった。
私は働いていないので買うお金がなかった。
お金が無くてもジミーは私にネタをくれた。
いつの間にかちゃんと腕を縛れば自分で打てるようになっていた。
ジミーの家に上がり込んではお金も払わずネタを貰っていた。
ジミーとはハグはするけどそれ以上の体の関係にはならなかった。
ある日手持ちのネタが切れてしまったのでジミーに電話して遊びに行っていいかと聞くといいよと言うので電車でジミーの家に向かった。
ジミーの家に着くと部屋にはジミーの友達が来ていて阿片を焚いていた。
私は阿片には興味がなかった。
ネタが喰い(打ち)たい。
ジミーはすぐにポーチから3㌘のネタを出してくれた。
急いで手早く道具(注射器)にネタを詰めて水で溶かして喰った。
ジミーの友達はイランの言葉でジミーと話をしていた。
多分、ネタを道具で喰った私をキモイとか言っているんだろうなと思った。
それでも、ジミーは嫌な顔しないで「ご飯食べに行こう」と誘ってくれた。
私はネタを喰ってしまっててご飯なんて食べれないのに、ジミーにご飯を誘われたことが嬉しくてご飯を食べに行くことにした。
レストランに入るとジミーが「あの人、頭おかしいね」と言った。
あの人???
ジミーと私の共通する知り合いはただ1人、知君のことだ。
私「あの人って知君?」
ジミー「そう。すごい怒って何度も電話してくるから、もう電話出ないことにしたよ」
ジミーと知君が何かでもめたのかと思った。
ご飯を食べ終わり、ジミーが駅まで送ってくれて私は3㌘のネタを家に持って帰った。
家に帰り、追い打ちをして部屋の片付けに没頭してるとピンポーンとインターホンが鳴った。
母が玄関を開けるとすごい勢いで知君が二階に上がってきた。
その時、私の部屋には鍵がかかってたけど、鍵なんてぶっ壊れるくらいの勢いでドアをガチャガチャされて「のり!鍵開けろよ!ったくぶっ壊しちまうぞ」と怒鳴られたのでドアを開けた。
知君は部屋へずかずか入ってくると怒り狂って「おいっ!今ネタ喰ってんだろ?持ってるネタ全部だせ!」と言った。
私は怖くて持ってないと言えず、黙ってネタを出した。
そのネタを見て知君の怒りがさらにヒートアップした。
知君「やっぱりな。このパケ、ジミーのやつじゃねーかよ!お前、舐めてんのか?ジミーにはもうのりにネタ渡さねえように電話すっから」と言って、私の出したネタ3㌘を没収して部屋から出ていった。
私がジミーと仲良くやってるのが気に食わなかなったのだろうと思った。
知君が出ていった後すぐにジミーに電話して知君にネタを取られたと泣きつくと、あげるから取りにおいでと言われジミーのところへネタを貰いに行った。
ある夜よっ君と車でフラフラしていた時、ネタの話になってジミーからネタを引く(買う)ことになった。
よっ君は仕事をしていない。
引くお金をどうするのかと不思議に思っていたら、よっ君はアコムのATMへ寄り2万円を借りてきた。
私は驚き「よっ君!借金してるの!?返す宛あるの?」と聞くとよっ君は「大丈夫だろ。2万くらい平気…な?」と言い、結局ジミーに電話して2万円分買うことになった。
ジミーが指定してきた場所に行くと、すでにジミーは待っていて私がよっ君が借りた2万円を預かり車から降りてジミーのもとへ行ってお金を渡しネタを受け取った。
ジミーとハグをするとジミーがお金を払った分以外に1パケ多く渡してくれた。
車に戻りよっ君にネタを渡した。
お金を払った2万円の2㌘とオマケの1㌘。
よっ君と2人ではんぶんこにしてネタを使うことになった。
よっ君は炙り、私は静注で使った。
すると、ジミーから電話が掛かってきた。
どうやら車で引きに行ったから心配してくれたようだった。
1パケ多く渡してくれたことをありがとうと伝えて、1パケと半分はアタシが喰えるからと言ったらジミーが怒った。
多く渡した1パケは私にあげたものだと怒ったのだ。
私は私がお金を出して買ったわけじゃなかったのでジミーがくれた1パケを私が貰ったことにしても、それプラス0.5㌘私の物になったわけで同じ事だと思っていたから怒られたのには驚いた。
ジミーに悪かったと謝り電話を切った。
それ以来、よっ君はどこで聞いたのかわからないけど外国人の売人を探し出し、サラ金からお金を借りてネタを買うようになった。
私は私でよっ君の持ってくるネタをあればあるだけ喰ってしまうようになってしまった。
ある日、よっ君と2人でネタをキメていると私の家の家電が鳴った。
出てみると相手は知君だった。
知君に「のりの彼…よっ君だっけか、今一緒にいる?」と聞かれた。
知君は怒ってる様子ではなかった。
私「今一緒だけど…なんで?どうしたの?」
知君「いや…のりじゃなく、彼の方に話があるんだよ」
私「ちょっと待って…」
私はテンパった。
知君はよっ君になんの用事があるのだろう?
皆目見当もつかない。
1人でテンパってても仕方ないので、二階の私の部屋でネタを炙ってるよっ君に知君からの電話でよっ君に話があるって言ってるということを伝えた。
よっ君は「話?わかった。話くらい聞いてもいいんじゃね?」と知君の話とやらを聞くと言った。
私はテンパった。
よっ君は知君の事知らないから話くらい聞くと言ってるんだ。
私は知君の怖さを知っている…どうしよう…
そうこうしてるうちに知君は車で家に向かってると思うと余計テンパった。
結局、よっ君と私のいる私ん家に知君が来て私の前でよっ君と知君が話をするということになってしまった。
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