よし君と私が同棲したことで、週末は仲間が集まりラリパーティーを始めた。
よし君の仲間(ガチャ、シンジ君、物見君、だいち君…他)と私の仲間(加代子、清佳、さつき、洋子…他)が合体してよし君ん家に集まり、草(大麻)とシンナーをみんなで吸った。
当然、男女の関係にくっつく者が出てきた。
ガチャと加代子、清佳とシンジ君…ラリパーティーの最中に寝室を陣取りSEXを始める始末。
よし君ん家なのに、仕方なくよし君と私はソファーベッドでキメたりラリったりしていた。
SEXを始める者がいれば、スーパーファミコンの格闘ゲームで盛り上がる者、オーディオ機器で大音量で音楽を聞いてはしゃぐ者、シンナーでラリって部屋の狭いところに隠れる者…深夜とか隣人とか関係なくみんなが自分勝手に騒いだ。
大家さんから苦情の電話が何度も掛かってきたけれど6~8人仲間が集まれば騒がしくなるのは当たり前で、誰一人「静かにしよう」とか気にした者はいなかった。
草を吸うと食欲がでる。
よし君ん家に集まった仲間はキメる前にコンビニでスナック菓子やらジュースを買い込んで来ていた。
草でキマった仲間は大音量の音楽に酔いしれ、灰皿をひっくり返しては笑い飛ばし、スナック菓子をひっくり返しては笑い飛ばした。
毎週末がそんな感じで日曜日の夜帰る仲間達は、部屋を荒らすだけ荒らして帰っていく。
月曜日、私はよし君を仕事に送り出した後、散乱した部屋の片付けに追われた。
片付けの我慢の限界に達した私は、週末集まったメンバーに「灰皿ひっくり返したらひっくり返した人が片付けること!スナック菓子も同様!みんなは騒ぐだけ騒いで帰るから笑ってられるけど、みんなが帰った後に散らかった部屋を片付けなきゃいけないのはアタシなんだからね!もしその二つを守れないならラリパーティー開かせられないから!」と怒った様に言い放った。
全員が「わかったから、のり子ちゃんそんなに怒るなよ」と言い、それからは少し部屋の散乱度が低くなった。
集まる仲間のうちの一人、洋子には「のりちゃん」と呼ばせていた。
洋子がラリパーティーに参加し始めた頃、まだ駅からよし君ん家の道を覚えていなかった洋子をシンナー吸いながら駅まで迎えに行った。
その時、私はよし君のダボダボのパーカーしか着ていなかった。
よし君のパーカーは私の膝丈くらいあったのでワンピースみたいだった。
駅の改札口で洋子と会った時「のりちゃん下何か履いてるの?」と聞かれたのでパンツ一丁だと言うと、突然洋子が「うっそー!?」と言いパーカーの裾を持ち一気にめくり上げた。
私のパンティが露わになった。
恥ずかしさと怒りで「ざけんなよ!」と洋子を突き飛ばした。
洋子を連れてよし君ん家に戻ると、みんなコンビニに買い出しに行ってて誰もいなかった。
その時、洋子に「マヂでごめーんのり子」と呼び捨てにされた。
私はキレた。
「あんたさぁ誰が呼び捨てでいいって言った?なめてんじゃねーよ!」と言い、洋子の髪の毛を掴みながら「タイマンはるぞ!こらぁ!」と怒り、まくしたてた。
洋子は「ごめんなさい。もう呼び捨てにしないから。タイマンなんてやめようよ」と言ってきたけど私の怒りは静まらない。
右手の手のひらで洋子をおもいっきりひっぱたいた。
洋子は勢いよく冷蔵庫にぶつかった。
洋子の顔が腫れ上がった。
そこへ買い出しに行っていたメンバーが戻ってきた。
帰ってきたメンバーが、殺気立って怒り狂っている私の様子を見て「のり子ちゃんどうしたの?」と聞いてきた。
洋子は買い出しに行って帰ってきたメンバーに「のりちゃんに殴られた。のりちゃん怒ってて怖いよぉ」と助けを求めた。
周りに「まーまーのり子ちゃん落ち着いて!」と宥められ、私はこれ以上洋子にイラついても周りの場がしらけるだけだしと思い、とにかく洋子をアタシの視界に入らない部屋へ連れて行ってもらった。
洋子をソファーベッドのある部屋へ連れて行ってもらい、テレビのある部屋で私がシンナーを吸っていると、遅れて来た清佳が「のり子、洋子を殴ったんだって?」と聞いてきた。
私はもう洋子なんてどうでもよかったが、清佳は「洋子ってムカつくよねっ」と言い洋子のいるソファーベッドのある部屋へ入って行った。
誰かが「清佳が洋子を殴ってる」と教えてきたけれど、私はシンナー吸いながら笑っただけだった。
そんなラリパーティーを盛り上げたのはUーSENで流されてたEAST END + YURIの
DA.YO.NEだった。
あるラリパーティーの時、シンナーの入った缶をくわえて寝室からテレビのある部屋へ移ろうとすると、私が部屋の扉を開けようとした瞬間勢いよくバンッと扉が開いた。
開いた扉が私のくわえていた缶に激突し、缶は吹っ飛んだ。
そして私の前歯の両脇の歯が欠けた。
扉を開けたのはよし君だった。
よし君は笑いながら「ごめーん大丈夫?」と聞いてきたので「大丈夫じゃないよ!歯が欠けた!」と言うと「マヂ?ごめんな」と謝ってきた。
私は「大丈夫だよ…痛くないし」と事故みたいなもんだからしかたないと思って謝るよし君を責めることはしなかった。
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