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.*フェニルメチルアミノプロパン*.~覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?~薬物乱用から断薬までの道
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なんだかんだ言っても知君は私ん家で生活していた。

先輩(みっしー)とネタ(覚せい剤
)が絡むと、知君は3~4日帰ってこないことは相変わらずといった感じだった。



その時、知君と私はネタを喰っていて、私が段々ヨレてきた…と思ったら知君が「追い打ちするか」とネタを用意し始めた。

そして、私は腕を縛り打ってもらった。

いつもは左腕に打ってもらうんだけど、その時は痕が残るからと右腕から入れてもらうことになった。

知君が「入れるよ」と言い入れ始めると入れてもらってる腕がピリピリ痛い「痛いっ!」と言う私に知君は「洩れた?いや…入ってるな…」と言う、私は「洩れてないの?じゃあ入れちゃって!すごい痛い!」と入れてもらった。

洩れていると腕に青たんができるんだけど、青たんはできなかったので洩れてたわけじゃなかった。

どうしてあんなに痛かったんだろうと不思議に思ったけどそんなに気にしなかった。



地獄が始まったのはネタを抜いた一週間後。

夜寝て、朝方の4時か5時頃、尋常じゃない右腕の痛みで目が覚める。

「きゃあああっ!痛い!痛い!」とのたうち回る私。

隣で寝ていた知君も起きて「どうしたの?」と心配してくれてる。

私は痛みには鈍感な方だけど、その時の右腕の痛みは尋常じゃなかった。

「右腕が!右腕が痛いの!」2~3時間経つと、落ち着く。

その日から毎朝右腕の激痛で目が覚め2~3時間のたうち回る日が続いた。

痛さの度合いは、毎朝この痛みで目が覚めるなら腕を切り落としてもいい…そのぐらい痛かった。

知君は湿布や塗り薬を用意して朝方4時か5時頃に激痛でのたうち回る私を面倒くさがらず対処してくれた。

なんで右腕がそんなことになっちゃったのか本当の原因はわからないけど、思い当たる事と言えば、一週間前に右腕から入れてもらった時のあの尋常じゃない痛さくらいしか思い当たらない。

そんな中クリスマスが近づいてきた。



知君がクリスマスイヴはネタを抜いて迎えようと言っていたのでネタを喰わずに過ごしてた。

クリスマスプレゼントを交換する約束をした。

知君は私に「クリスマスプレゼント何が欲しい?」と聞いてきた。

私はいろいろ考えた結果、ネタを喰ってる時に2人で楽しめるPlayStationが欲しかったので「PlayStationが欲しいな」と答えた。

知君もPlayStationが欲しかったのだろう「わかった。クリスマスイヴの日に買いに行こうな」と言った。



この頃、私は夏に働いていたアイスクリーム屋さんのアルバイトを辞め、デパートのアクセサリー店でバイトをしていた。

知君には何をプレゼントしよう…知君に「何か欲しいものある?」と聞いたら「のりが選んでくれたのがいい」と言われたので私はバイトが早番の時にバイト帰りにプレゼントを探しにデパートのはしごをした。

PlayStationが2万円くらいだったのでそれと同じくらいの予算でプレゼントを探した。

そして○I○Iでシルバーのネームプレートのネックレスを見つけた。

かっこいい…これにしようかな…いくらするんだろ?と値段を見ると1万5千円。

悩んでる私の所へ店員さんがやってきた。

店員さん「あっこれ、今売れてるんですよ」私は売れてるとか売れてないとかは関係なかった。

私「この小さい方のプレートはなんですか?」ネームプレートの他に小さいプレートがついている。

店員さん「こっちはお好きなメッセージを掘ることができます」ネームプレートとメッセージプレートで合わせて2万円くらいだったので買うことにした。

会計まで行くとネームプレートに掘る名前と血液型、性別と生年月日、メッセージプレートに掘るメッセージを記入する紙をもらった。

そして店員さんが「一文字300円しますので…」と言った。

え?文字掘るの別料金なの???

結局、大幅に予算オーバーしてネームプレートのネックレスを購入した。



ネタを喰わないで迎えたクリスマスイヴ、知君と車でPlayStationを買いに出掛けた。

が、PlayStationはクリスマスプレゼントで売れてしまってて何件も店を探したけどどこも売り切れだった。

カーナビでPlayStationが売ってそうな店を手当たり次第探してようやく見つけた。



家に帰った知君と私はピザを頼み、チキンを食べて過ごした。

イヴの夜が終わる頃「ネタ引く(買う)か」と知君はネタを引きに出掛けていった。

いつものように帰ってこないと思っていたら、すんなり知君はネタを引いて帰ってきた。

ネタを喰えることも嬉しかったけど、知君がネタを引きに行ってすんなり帰ってきたことがすごく嬉しかった。

クリスマスイヴはシラフで過ごし、クリスマスはネタを喰って過ごすある意味贅沢な過ごし方だった。

クリスマスにネタを喰ったので、クリスマスじゃなくてクスリマスだった。

知君にプレゼントしたネームプレートのネックレスは喜んでもらえた。

でも、メッセージプレートの方はつけてもらえなかった。

「…From Noriko」がよくなかったのか、メッセージが気に入らなかったのかはわからないけどメッセージプレートはつけてもらえなかった。



クリスマスイヴの日はシラフでクリスマスからはネタを喰って年末年始を過ごした。

お正月はネタをキメて知君にクリスマスプレゼントでもらったPlayStationで2人ともにゲーム三昧だった。

年明け早々、クリスマスに引いたネタが切れた。

知君も私もまだネタが喰いたかったので、みっしーに電話をかけた。

が、あいにく外は雪が降っており結構積もっていた。


結局ネタを引くのを諦めた。

私は3日からバイトだったので、切れ目でしんどい中バイトに向かった。


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