知君がよっ君に話があると電話をしてきて、よっ君と知君が会うことになった。
知君が家に向かってる最中、私はよっ君に知君が普通じゃないほど喧嘩慣れしていること、頭の回転が速くて私は太刀打ち出来ないこと、付き合ってたときも知君のいいようにされててもどうにも出来なかったこと…だから知君が何て言ってくるかわからないことでテンパってると伝えた。
私の中で、知君がやってくる=嫌な予感だった。
よっ君に私は知君には何も言えなくなるから、知君がどんなこと言ってきてもちゃんと言い返してよと念を押した。
よっ君は「わかったよ!俺が守ってやるから安心しな!な?」と言った。
そして知君がやってきた。
ピンポーン…インターホンが鳴る。
私がドアを開け「上がって」と言うと、知君は「彼氏いる?」と聞いてきた。
私「いるよ…」
知君「そっか…そんな心配した顔するなよ。話しに来ただけだから」と言い私の部屋へ入った。
よっ君も私も知君が怒鳴り込んだくるとばかり思ってた。
でも知君は違った。
知君は爽やかな笑顔で部屋にはいると「よっ君だっけか、俺知。のりから聞いてると思うけど、のりと付き合ってたんだよ」
よっ君は知君が私を取り戻しに来ると思ってたので、知君の爽やかな笑顔に拍子抜けした感じだった。
知君「よっ君て呼んでいい?」
よっ君「ああ…はい」
知君「よっ君何歳だっけ?俺28なんだけど…」
よっ君「24ですけど…」
知君「ぁ!俺のこと知でいいから」
よっ君「はあ…で、話って何ですか?」
よっ君も私もちんぷんかんぷんだった。
なんで、こんなにフレンドリーなの???
怒鳴り込んで乗り込んできたんじゃないの???
知君「よっ君がいない間のりと付き合ってて、俺の中でものりは大切にしてあげたいんだよ…よっ君がのりを大切にしてあげた気持ちと同じって言えばいいかなぁ」
ここで、よっ君が「俺の女なんで!」と言っていれば…でも、知君は略奪しにきた感じではないし、終始笑顔だった。
よっ君「はあ…」
知君「ぁ!よっ君からのりを取り戻したいとかじゃなくてさ…のりを大事に思う気持ちがあるから、のりを大事に思う者同士よっ君と友達になれればなと思ってさ」
よっ君も私も爽やかにそう言われて「友達になれない」とは言えなくなってしまった。
知君「友達になってよ。」
よっ君「はあ」
知君「のりを大事に思う気持ちはよっ君ならわかるでしょ?」
よっ君「はい、まあ、わかります」
知君「じゃ、友達ってことでいいかな」
よっ君「はい、まあ」
知君「のりもいいよな?俺とよっ君が友達になっても」
私は何も言えずに「うん」と答えた。
そして知君は「よっ君てネタ(覚せい剤)喰って(打って)るの?」と満面の笑みで聞いてきた。
よっ君「炙りですけど」
知君「今、ネタ持ってるんだよね。 一緒にやる?」
よっ君「いや、俺らの分はありますから」
知君「じゃ、ネタ喰おうか」
知君が持参したネタと道具(注射器)を取り出して用意し始めると、よっ君も隠してあったネタを取り出して炙り始めた。
私は自分で打ってる姿を知君に見せたくなかったので、よっ君のネタを知君に打ってもらった。
その日は軽く3人で話をして、知君は帰って行った。
そして、大切な人よっ君と惚れた男知君が友達という形になってしまった。
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